私たちWDCD TOKYOチームは、「ノー・ウェイスト・チャレンジ」の準備として、東京の廃棄物の状況についてリサーチを数カ月間行いました。資料の読み込みからスタートし、やがて清掃に携わる現場の方々、大学の先生などにもインタビューを行いました。ここではそうしたリサーチにおける気づきやポイントを数回に分けて順次公開します。
まず最初に、東京23区における家庭ごみの処理の流れを整理します。ここでは出されたごみに対して、「収集・運搬」「中間処理」「最終処分」という順序に基づいてまとめています。また分別の種類は「燃やすごみ」「燃えないごみ」「粗大ごみ」としています。

基本的に焼却することができないごみは、最終処分場となる東京湾の埋立地に運ばれます。問題は埋立地の残余年数は50年程度とも言われていること、また新たな埋立地になるような他の敷地も見つからないことです。
とある研究者に聞いてみました。最終処分場となる中央防波堤外側・新海面処分場の「残余年数が50年」と言われているのは変動的な数字のようです。2007年からプラスチックのサーマルリサイクル(「不燃ごみ」を「可燃ごみ」に)、分別リサイクルの浸透、焼却灰の溶融スラグ化などによって、年間埋立量は大きく減少。さらに、処分場内の海底地盤の深く掘ることで容積が拡大。2018年時点で「50年以上」とも考えられているそうです。
中間処理に携わる民間業者に聞いてみました。東京の廃棄物処理が比較的きちんとまわっているのは、法的に厳しく規制されていることが大きいとのこと。昔は廃液をマンホールに捨ててしまうような業者も存在したようですが、いまそのようなことが明るみになれば、業者自体が廃業に追い込まれるほど、厳しい罰則が課せられるそうです。

あらためて眺めると、「中間処理」「最終処分」という言葉が気になりました。つまり、「最後はごみを埋めて処分する」という、一方通行的な考え方に基づいているように感じます。急に変えることはできませんが、この当たり前だと思っていた仕組み自体に疑問をもち、できるだけゴミを生まない循環型に移行することが必要ではないでしょうか?
「1」の処理の仕組みを見てきたように、ごみは自分の手から離れても、その瞬間に消えてなくなるものではありません。街の中のごみ集積所は、定期的に人の手で回収されますが、水辺に目を向けると、ペットボトルなどのプラスチックごみが浮かんでいる場面を見かけることがあります。実はこうしたごみも人の手によって回収・処理されています。
東京港埠頭株式会社で東京湾に浮かぶプラスチックを回収する担当者に聞いてみました。東京湾の水面に浮くプラスチックなどのごみは、東京港埠頭が管理する6隻の作業船がエリアを分け、1日に2回出航して回収されています。小回りの効く船の中には、小さい運河や橋の下など低いところを通れるものもあります。

しかし、船が自動的にごみを回収するわけではなく、人の手を使って船の回収口にかき集めています。また、網目を通り抜けてしまうような小さなごみまで回収しているとは言い切れないのも現状です。

年々、水面に浮かぶごみの量は減少傾向にあるようですが、その量や種類は気候や自治体の政策にも関係しています。一年を通して特にごみの多い時期は、4〜5月のお花見と9〜11月の台風のシーズンと言われていました。


また時代の変化にも比例して、家電リサイクル法が策定やテレビがブラウン管から液晶に変わった時は、少なくとも1日に1回は洗濯機、冷蔵庫、テレビなどの家電を回収する時期もあったようです。
自然分解されずに微小なサイズになったマイクロプラスチックは、特に回収が困難と言われています。特に海洋生物の食物連鎖など生態系の変化に大きな影響を与える問題とされています。

(この続きは順次公開していきます)
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